2012年6月11日月曜日

漫画版ナウシカを再読してみた


小説を読む量が劇的に減ったこの2年ですが、それにも増して読まなくなったのが漫画だったりします。 ただ以前はそうでもはなく、結構(自分の好みのものは)読み漁っていましたが、この頃はたまにチラッと読むくらいになりました。新刊と同時買う漫画も数えるほどしかありません。
面白かった作品を思い出してみると、有名どころだと『ぼくの地球を守って』『動物のお医者さん』『スラムダンク』『ヒカルの碁』『モンキーターン』、少しマイナなものになると『羊のうた』とか『雷火』、今読んでいる作品だと『秘密 -TOP SECRET-』くらいがパッと頭に浮かびます。
そして、その中でも逸品だと思っているのが『風の谷のナウシカ』でしょう。
ナウシカというと、言わずと知れたスタジオジブリの名作。劇場版は毎年TV放送しているような印象があるほどのアニメーションの定番ですが、漫画版はその原作になります。
原作を買ったのは大学生か社会人になりたての頃だったので、もう結構前の話になりますが、1,2年に一度くらいのペースで今も再読している漫画です。何度読んでも面白いと感じます。
どこが面白いかというと、まず内容が濃い点。
耳にした話だと、たしか原作がまだ序盤のときに映画化になったそうで、劇場版は原作の1/5程度の内容しかありません。原作ではもちろん映画の内容、そしてその続きの話が語られています。

次に作品自体のテーマとその考察。
子供向けにしては若干難しい(?)ような気がしないでもないですが、主題がしっかり掘り下げられていて、話が進むにつれてお約束のどんでん返し的なものもあるので読んでいて飽きません。
ジブリ作品は"共生"をテーマにするものが多いですが、ナウシカは他に比べて、なんというか、作品の明度が違う感じがするなぁと読後に毎回思います。今回久しぶりに読んでも改めてその感想でした。この醜くも美しい世界ってやつでしょうか。

「ナウシカの漫画版を読んだ奴らは劇場版がつまらんと言う奴が多い!!」という意見もよく聞きます。
映像には映像のメリットがあるので、劇場版と原作を比べる気はありませんが、一度読んでしまったら映画を観ても物足りなくなってしまうという気持ちも充分に理解できると思います。
今回は昨日今日の2日で一気に読み終えましたのですが、やはりいい作品は何回繰り返し読んでも面白い。これは漫画だけのことではありませんね。また少し時間を空けてから読破したいと思いました。

漫画版は全7巻で、1巻分の価格は大体400円前後と大きなサイズのわりには安く、大型の書店に行けばだいたい漫画コーナーの片隅に1,2冊ずつは置いてある印象ですので簡単に手に入るでしょう。原作を読んだことがない人は、一度目に通して見るのもいいかと思います。


というわけで、今回は漫画のレビューでした。 本当はプロレスの話でも書くかと思っていたのですが、それまた別の機会にということで。

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