2012年1月15日日曜日

すべてがFになる



森博嗣氏のデビュー作品であるミステリィ「S&Mシリーズ」の第1作。
作者は工学部の出身であり、作品にもその要素が取り入れられていたため、各方面からは"理系ミステリィ"というフレーズで宣伝される所以となった。
個人的な印象としては、ばりばりの推理小説というわけではなく、それ以外のエンターテイメントの要素も存分に含まれているので、犯人探しをしないような人が読んでも充分楽しめるのではないかと思う。同氏の作品は、そういった広い意味のミステリィが多いというイメージだ。
自分が同氏の作品に出会ったのは6年以上前のこと。この作品もこれまでに数回再読しているので、描写や会話の中から、本作だけではなくシリーズ全体を通しての数々の伏線を読み取ることができ、読んでいても未だに飽きることはない。
処女作でここまで書けるのは凄いことだが、実をいうと「すべてがFになる」は本来シリーズ第4作目に登場する予定だったというエピソードがあったりもする。
だがそれを差し引いたとしても、この作品を書いていた時点で、少なくともこの先十数冊までの大まかな構想ができていたと推測できるので、やはり森博嗣という作家には脱帽せざるを得ない。
最後に、余談ではあるが今年一年はこのシリーズを読んでいくことした。当然途中に別の作品も挟むと思うが、2012年のこのブログはS&Mシリーズが軸になってゆくだろう。

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